土地の神話崩壊
バブルが崩壊する以前、1980年代後半頃は土地の資産価値は決して下落しないものと言われていました。当時は土地の時価が上昇を続けるものとされており、キャピタル・ゲインを目的とした取得が大半を占めていました。融資先である金融機関は、元来の融資目安を上回る貸付けを行っていました。ですが、いわゆる「土地神話」の崩壊が起こり、土地の資産価値は下落しました。その結果、担保物件である土地は担保としての価値が下がり、融資は不良債権へと変化しました。この状態のことをキャピタル・ロスと呼びます。 このような状態に陥った土地を取得した人々には、さまざまな影響が発生しました。例えば、当時は融資の利率も高いものであったため、バブル崩壊後に利率の低いローンへ切り替えようという動きがありました。ですが、新たにローンを組むためには担保が必要で、その担保である土地の資産価値が下落していました。担保価値が低い土地のため、借り換えは困難となりました。 土地の資産価値の下落による損失にはなんの補償もなく、大きなキャピタル・ロスとなりました。さらに所有している土地の相続税は高い状態となっていました。このように土地の資産価値としての安全神話は、とうの昔に崩壊しているのが現状です。そしてそれは今後、未来に向けても土地の価格の推移は予測が難しいでしょう。